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UGCとは?活用のメリットや上手な活用方法・注意点をわかりやすく解説!

パソコンとスマートフォンでSNSを閲覧している男性

数十年前まで、「口コミ」は重要な購入判断情報でした。その事実は現在も変わっていませんが、口コミの伝達方法は数十年前とは大きく変わりました。インターネットの普及と共に、オンライン上で投稿された口コミを簡単に入手できるようになったのです。

口コミは広がりやすい特徴があります。「良い口コミ」であれば企業の信用度が高まるため、顧客が安心して商品を購入してくれ易くなります。数十年前と異なる点と挙げるとすれば、「現在の口コミ」はオンライン上に存在しているため、トラッキングが可能なことです。

今回の記事で紹介するUGCはオンライン上の「口コミ」です。UGCはカスタマージャーニー、特に商品掲載ページにおいて絶大な効果を発揮します。ファッションブランドのDune Londonは、顧客が実際に着用し撮影したInstagramの投稿を自社サイトに掲載したところ、売上が82%も向上しました。UGCの影響力の大きさを表した良い例と言えるでしょう。

この記事では、UGCの基礎知識や、重要性、マーケティング施策においての活用方法についてご紹介します。

この記事は次のような人にオススメです!

  • UGCが何か知りたい
  • SNSマーケティングを実施している
  • UGCの活用を検討している
  • UGCの活用方法に関して迷っている

UGC(User Generated Content)とは?

UGCとは、TwitterやInstagramなどのSNSに、ユーザによって投稿された文字・写真・動画コンテンツを指します。一般のユーザによって、特定の企業のブランドに関して投稿されたり、共有されたオンラインコンテンツであれば、それはUGCと言えます。

商品に満足している内容の投稿であれば、投稿者は商品のファンと言って良いでしょう。この1人のファンが2人になり、100人になり、10000人になり…ファンが増えれば増えるほど、UGCも増えていきます。このように考えると、UGCの可能性は無限大だと言えるでしょう。

下記の投稿は、UGCの例です。UNIQLOのファッションでユーザによって投稿されています。

UGCの種類

UGCは「文字」だけではありません。文字以外にも下記のようなUGCが存在します。

  • 画像
  • 動画・ストリームビデオ
  • SNSへの投稿(ツイートなど)
  • 商品レビュー
  • ブログ記事
  • Q&A
  • Youtubeコンテンツ
  • 使用事例
  • アンケートの結果

これらを上手に活用することで、前述のDune London社のように売上を大きく向上させることができます。

誰がUGCを投稿する?

UGCを投稿するのは一般ユーザだけではありません。主には下記の人たちがUGCを投稿します。

  • 顧客
  • タレントなどの著名人

    芸能人やインフルエンサー、Youtuberなどが紹介した動画や投稿もUGCです。

  • 従業員

    従業員が投稿したコンテンツをEGC(Employee-generated content)と呼びます。従業員が投稿することで、顧客では投稿することができない内容のUGCを顧客に提供することができます。例えば、従業員が梱包している写真やオーダーを取っている写真や会社の魅力について語る動画などです。

なぜUGCは重要なの?

UGCは、認知度や売上に大きな影響を与えます。顧客が投稿したコンテンツはブログ記事、メールマガジン、LPなどのSNS以外の他の媒体にも掲載できるからです。

NOSTO社の調査によると、59%の人が「UGCは最も信頼できるコンテンツ」だと回答しています。インターネットで情報収集することが当たり前になった現在の消費者は、商品を購入する前にSNSなどの投稿を見て最終的な判断を下しているのです。

UGCを活用するメリットを紹介します。

インフルエンサーマーケティングよりもコストがかからない

インフルエンサーを採用しての商品のマーケティングはコストがかかりますが、顧客に商品のレビューや口コミを投稿してもらうことは「無料」です。UGCを上手に活用すれば、最も費用を抑えてマーケティングをすることができます。商品を愛用してくれる顧客にマーケティングして貰えば良いのです。コストをかけて有名人を採用してコマーシャル動画を作成する必要はありません。

予算が潤沢にはない中小企業も、UGCを活用することでコストをかけずに商品やサービスの認知度を上げ、利益に繋げることができる可能性があります。

ブランド力・認知度が向上する

「認知度の向上」はマーケティングにおいて重要なKPIであることがほとんどですが、実際に商品やサービスの認知度を上げることは簡単なことではありません。

しかし、TwitterやInstagramのフォロワーに商品に対しての投稿を促し、UGCを増やせば「口コミ」力によって認知度の向上を狙うことができます。

サービス・商品への信頼力が向上する

顧客から商品・サービスの信頼を得ることは簡単ではありません。The Big List of User-Generated Content Stats (2021)によると、93%のマーケターが、顧客によって投稿されたコンテンツは信用され易く、信頼度を上げるのに有効な手段だと回答しています。UGCが多ければ多いほど、顧客は安心して商品を購入することができるのです。

購入を促すきっかけになる

購入フローにおいて、最終的な購入の後押しするのがUGCです。UGCは、「購入しようとしている商品は信頼するだけの価値がある」という公的な証拠になります。

また、NOSTO社の調査によると、「79%の人が購入時にUGCの影響を受けている」と回答しています。質の高いUGCを増やすことで、顧客に商品の魅力を伝えることができるのです。

公式サイトなどSNS以外の場所で活用できる

UGCはSNS上だけではなく、ランディングページやECサイトへ掲載することでも効果を発揮します。例えばECサイトを例に取ると、下記のようにUGCを活用できます。

  • カートに入ったままの商品のUGCを表示したメールを送信することで購入を促す
  • 商品の紹介ページにUGCを表示することでイメージし易くする

実際に、スポーツファッションブランドのコロンビアも商品の詳細ページに顧客がInstagramに投稿したUGCを表示しています。スタイルの良いモデルではなく一般人が着用している画像付きのUGCを表示することで着用時のイメージをしやすいように工夫しています。

UGCをどうやって投稿してもらう?

ハッシュタグキャンペーンを開催する

ハッシュタグキャンペーンを開催するのも、UGCを集める良いアイデアです。ハッシュタグキャンペーンとは、指定のハッシュタグをつけて、TwitterやInstagramに投稿をしてもらうと、景品が当たるSNSキャンペーンのことです。

当選の条件に「指定のハッシュタグをつけ、商品やサービスについて投稿してもらう」ことで、UGCを集めることができます。

下記がハッシュタグキャンペーンの良い例です。ハッシュタグつけて引用リツイートすることを促すことで、UGCを生成し、集めることができます。

ハッシュタグキャンペーンは、景品を必要以上に豪華にするなど、コストをかけてキャンペーンを開催する必要はありません。シンプルで魅力的なキャンペーンを企画し、参加率を上げるように工夫しましょう。ハッシュタグは、商品やサービスに関連するものにしましょう。

PARKLoTでは、ハッシュタグキャンペーンの開催も可能です。ぜひご検討ください。

PARKLoTで開催できる「フォロー&ハッシュタグ引用リツイートキャンペーン」の詳細はこちら

▶︎【対応キャンペーン】フォロー&ハッシュタグ引用リツイート

UGCの活用方法

UGCはSNS以外に公式サイトへ掲載することも可能です。

PARKLoTであれば、ハッシュタグをもとに投稿を自動集計し、自社サイトやキャンペーンLPにUGCを埋め込むことができます。ユーザーのリアルタイムの投稿を自動で掲載できます。

取集したコンテンツを管理画面から一覧で確認することができ、さらに各投稿の表示機能で表示非表示の設定が簡単に設定できます。UGCの活用時にはご検討ください。

詳しく知りたい方はこちら

▶︎PARKLoT UGC収集・活用のサービス紹介ページ

PARKLoT UGC収集・活用のサービス紹介ページPARKLoTのUGCデータ管理画面

UGC活用時の注意点

掲載の許可を取る

UGCをサイトに掲載したり、投稿をシェアする際は、必ず許可を取りましょう。また、許可を取る際に「オリジナルの投稿リンクを記載する」こと、「コンテンツを投稿してくれた感謝の気持ち」をしっかりと伝えましょう。

また、著作権に関しての基本的な知識も身につけておきましょう。思わぬトラブルを避けることができます。

投稿者の名前を掲載する

UGCをSNSでシェアする際は、オリジナルの投稿者の名前を投稿文に含めることを忘れないでください。投稿者のアカウントをタグ付けし、文と画像の両方で、一般ユーザによる投稿をシェアしていることを表現しましょう。

こうすることでSNSユーザは安心してあなたの商品やサービスに関しての投稿をし続けることができますし、投稿者は公式アカウントにシェアされたことに誇りを感じるはずです。また、フォロワーがその投稿を見て企業への信頼を深め、あなたの商品やサービスを購入してくれるきっかけになるかもしれません。

戦略・ゴールを設定する

ゴールや戦略なしでは、どのようなUGCをどう使うかを決めることはできません。しっかりとSNSマーケティングの戦略を立てましょう。

戦略を立てたら、どのようなUGCを活用していきたいかについて方針を立てましょう。方針が決まったら、最後に、あらゆる箇所でUGCを活用していることをアピールしましょう。

  • SNSアカウントのプロフィール
  • SNSでの投稿
  • 公式サイト
  • 店舗
  • 商品のパッケージ

まとめ

SNSユーザの人口が年々増加している現代において、人々はUGCを見て商品を認知し、影響され、商品を買う時代に変化しています。UGCの活用は、避けては通れないマーケティング施策と言えます。ぜひこの記事をきっかけに、UGCをご活用ください!

施策内容や見�積もりについて、お気軽にご相談ください。無料相談の予約はこちら

この記事のライター

豊田桃子

豊田桃子

米大を卒業後、グローバル製薬企業のIT部門で大小さまざまなITプロジェクトを経験後、29歳からアプリ開発エンジニアへ転身。2022年に(株)X-HACKに取締役に就任。